今回紹介するのは2部構成の壮大なスケールで綴られるtone work'sの恋愛AVG!!
半年〜1年前などちょっと昔のオススメ作品をレビューで紹介していく、その名も【ちょい昔イチ押しレビュー】。BugBug本誌で掲載された編集部がお薦めする美少女ゲームのレビューを、カラーで再掲載していくのだ。今回は今年5月に発売されたスピンオフ『SweetSummerRainbow』もヒット中な、tone work'sによる2019年6月発売の恋愛大作!!
月の彼方で逢いましょう(tone work's)
▲スクール編とアフター編の2部構成で描かれる本作。豪華クリエイターが集結したり、ボーカル曲が豊富だったりと、tone work'sらしさ全開の恋愛大作だ
STORY
甘酸っぱい初恋と共に心残りもあった学生時代。それから8年が過ぎ、社会人となった主人公は、ひょんなことから「過去と繋がるスマホ」を手に入れる。学生時代の後悔をやり直し、幸せな未来に変えることができるのか? スクール編とアフター編の2部構成で描かれる壮大な恋愛ストーリー。
▲主人公は小説家を目指している少年。傷心の主人公が海に捨てた自作小説を拾う灯華のシーンは個人的に一番好き。青春だなぁ
等身大のリアルな恋愛を描いて人気だったtone work'sがSF要素を取り入れた!?
tone work'sというと筆者の中では「現実味のある恋愛大作」を描くイメージでした。ところが今回の『月の彼方で逢いましょう』では、SF要素を取り入れ「過去と未来を繋ぐスマホ」が登場します。今までの同ブランド作品とは異なる方向性なので、どんな内容になっているのか、非常に気になります!!
▲アフター編から登場する3人のサブヒロインも攻略可能。社会人になってから出会う相手だけに、オトナの恋愛が楽しめるのが良いのですよ♪ 個人的にはガチな婚活してくる漫画編集の霧子がお気に入り!!
まずは甘くて切ない初恋が堪能できるスクール編を堪能
物語は過去作と同様にスクール編とアフター編の2部構成で、まずは学生時代を描いたスクール編から始まります。主人公は文藝部に属しており、密かに小説を書いている作家を夢見る少年。そんな彼の周囲には何か秘密がありそうな転校生の灯華や、文藝部の部長で憧れの先輩・うぐいす。中二っぽい言動な金髪ハーフの雨音といった美少女たちがおり、賑やかで楽しい学園生活が描かれています。あと歳の離れた親戚の聖衣良がいますが、彼女はこの時点ではS学生なので…。なお、スクール編ではSF要素はなくヒロインたちとの交流がメインで、従来のtone work's作品らしい現実にありそうな恋愛模様が描かれております。気になる相手と友達感覚で街へ遊びに行ったり、カップルに人気のスポットを訪れたりと実に青春!! そんなこんなでヒロインたちと親睦を深めてゆくのですが、必ずしも恋が実るとは限らずフラれたり離れ離れになる展開も…。これに関しては本作の「過去に干渉し未来を変える」というSF要素を生かすため、学生時代の恋は苦い思い出になる必要もあるってのが理由でしょうけど。でも、甘いだけじゃなく悲しさや切なさもある、それもまたリアルな初恋って感じですよね。
▲スピンオフ『月の彼方で逢いましょう SweetSummerRainbow』もヒット中の人気ヒロイン・雨音とロマンチックな雰囲気でキス♥ 彼女の活躍はこちらの体験版レビュー記事で!!
過去と未来がスマホで繋がるSF要素に引き込まれるアフター編
さて、いよいよアフター編の話となりますが、ルートによって主人公の職業が違うのが面白いところ。夢を叶えて作家になっている場合もあれば、夢を諦め雑誌の編集者になっていたりも。また全てのルートで「過去と未来を繋ぐスマホ」が出てくるワケではなく、普通に恋人と結ばれイチャついて幸せを掴むって結末もあります。それはそれで良いのですが、やはり今回はSF要素が目玉。ということで「過去と未来を繋ぐスマホ」が深くストーリーに関わってくる灯華ルートとうぐいすルートとを、重点的に語っていきたいと思います。
▲スクール編はS学生だった主人公を慕う親戚・聖衣良も、アフター編ではすっかり成長。パイズリもできちゃいます♪
行方不明になってしまった灯華…彼女に隠された秘密とは?
まずは灯華ルートですが、アフター編では行方不明になっており、なぜ学生のころ彼女ともっと話をしなかったのか…というのが主人公の後悔。そんなモヤモヤした気持ちを引きずっている時に、ひょんなことから「過去と繋がるスマホ」を手に入れ、学生時代の自分にアドバイスを送るってワケです。このルートではアドバイスを受けて灯華のため頑張る学生時代の主人公の活躍と、灯華に隠された秘密が明らかになる、アツい展開が面白かったですね。
▲灯華への8年越しの想いが、ついに結ばれる瞬間。Hシーンではありますが、過程がシッカリ描かれてるので感動してしまいます
SF要素が強いうぐいすルートでは衝撃展開が待ち受ける!!
一方、うぐいすルートはかなり衝撃的な展開が待ち受けております。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、ザックリ解説しますと、起きてしまった重大な悲劇を「なかったこと」にするため過去を改変する…といった感じのお話でしょうか。ただ、この部分は好みが分かれるかと思われます。たとえ結末が悲劇であっても、そこに至るまでの時間や人間的成長を無くしてしまうのはちょっと…という意見の人もいるかと思いますので。いや、本作のSF要素が最も反映されたシナリオですし、個人的にはハッピーエンドは好きなんですが。欲を言えば、過去を変えるか変えないかで選択肢を出し、両方のエピローグが用意されていれば良かったかも?
ちなみに全体的にシリアス成分が多いので、イチャラブ度は過去作に比べると少な目。とはいえHシーン自体はメインヒロインは4〜5回×4人、サブヒロインも2回×3人とボリューム満点なので、H目当ての人もご安心あれ♪
▲思い出がいっぱいな文藝部の部室でHしちゃう主人公とうぐいす。誰かに見つかるかも…というスリルで余計に興奮!?
アフター編から登場する3人のサブヒロインもルート&Hあり♥ 大ボリュームの恋愛感動ストーリーを楽しもう!!
実のところSF要素に関しては「従来のtone work's作品の良さが損なわれるのではないか?」という不安も若干あったのですが、ゲームを終えてみれば、そんな心配は遥か彼方に吹き飛びました。従来の良さにプラスで新しい要素が上手く噛み合っており、世界観と設定を活かしたシナリオが素晴らしかったです。同ブランド作品のファンだけでなく、ストーリー性を重視する人にもオススメですよ!!
▲主人公が担当する新人漫画家の岬先生もアフター編から登場する1人。恋愛描写が苦手な彼女に協力するうち、本当の恋人に…♥ 初々しい恋模様に身悶え必至!!
『月の彼方で逢いましょう』OPムービー
月の彼方で逢いましょう
tone work's
2019年6月28日発売
AVG、DVD/DL、18禁、WinVista/7/8/8.1/10
パッケージ版:9800円、DL版:7300円
ボイス:あり、アニメ:なし
原画:恋泉天音、秋野すばる、古池屋、武藤此史、柚木ガオ(SD原画)
シナリオ:丘野塔也、魁、白矢たつき、龍岳来、和泉万夜、今科理央