企画&シナリオの緒乃ワサビ氏へのインタビューを軸に注目作『白昼夢の青写真』の発売直前特集をお届け!!
紆余曲折を経て、ついに9月25日に発売日を迎えるLaplacianの最新作『白昼夢の青写真』。本作はCASE-0という本編と、それに伴ったCASE-1からCASE-3までのサイドストーリー(夢)から構成されるのが特徴的な作品だ。主人公が夢を見て、それを記録され、さらに記憶を消されるという、「なぜそんなことをするのか?」…という疑問が膨らんだところで体験版が終わってしまいヤキモキしている方も多いはず。そこで今回は、本作の企画&シナリオを担当した緒乃ワサビ氏へのインタビューも敢行しての発売直前特集をお届けしていくぞ!!
▲本編はCASE-0と呼ばれる物語。主人公の海斗は3つの夢を繰り返し見させられている。同じ被験者(?)の世凪の存在に注目
▲CASE-1は中年講師と教え子の物語。小説を軸に二人の運命は少しずつ交差していき、ついに一線を…
▲CASE-2ではウィリアム・シェイクスピアが主人公になり、貴族で女座長のオリヴィアとの関係が描かれる
▲CASE-3に登場するのは「普通」に生きていけない人々。難しいテーマだが軽妙なタッチで綴られるのだ
三つの平行世界と「記憶と人格の関係性を描く」というテーマについて緒乃ワサビ氏に直撃!!
▲CASE-0の世界で海斗と一緒に過ごす白髪の少女・世凪。体験版の範囲だとほとんどしゃべってくれないのだが…
自分の生き方を左右するくらい根本的な主題
──発売直前のお忙しい中、インタビューを受けていただきありがとうございます。これまで何度も聞かれているとは思うのですが、「記憶と人格の関係性を描く」というテーマに至った経緯などを教えてください。
緒乃ワサビ:コンセプトは、深く長く残る物語です。商業ブランドの企画には、大きく分けると売る為の企画と作り手の為の企画がありますが、今作は後者です。この作品を作ることを通して制作陣のステージを一つあげたかったし、消費される物語ではなく残る物語を作りたいとまずは決めました。人の心に長く残るものを書くなら、まずは書き手である自分が、自分自身の深いところにある疑問や恐怖に向き合わないと始まらないだろうと考えて、自分自身が抱えている恐怖や関心を探って、辿り着いたのが「没個性に陥る恐怖」と「そもそも個性ってなんだっけ?」という二つでした。この二つは、自分の生き方を左右するくらい根本的な主題なので、自分自身が正面から向き合えば、きっと読んだ人にもなにかが伝わると考えました。
▲本作で個性の塊と印象づけられるのがCASE-3のヒロインすもも。この「個性」というのはどこから来るのか?
──緒乃さんの根本的な主題が込められた作品ということですね。Laplacianの過去作を絡めた意図などはあるんでしょうか。
緒乃ワサビ:過去作と絡めたのは、今作がLaplacianの4作目であり、フルプライスでは少なくとも4ヒロインが必要だからちょうどよかった、というのが一番の理由です。結果として過去作のスピンオフのように見られることになったので、これは悪手だったと思います。何度説明しても「過去作やっといたほうがいいの?」とか聞かれます。一本もやらなくていいです、新作なので。
──意外にストレートな理由なんですね。その過去作は三つの平行世界として本作に舞台を提供していますが、「三つの物語」だけに必然性があるのか、「三つの物語の舞台設定」にも必然性があるのかが気になります。
緒乃ワサビ:舞台設定に必然性はありません。シナリオ的にはどんな舞台設定でも良かったので、過去作を彷彿とさせる舞台になっていればずっと応援してくれるユーザーが喜んでくれるかな、と考えた結果です。ですが、先にも触れたとおり、結果として「過去作と繋がっているっぽい」という誤解を解く労力の方が大きかったように思います。ただ、4つの世界をゼロから立ち上げるのはどう考えても現実的ではないので、結果的には今の形しかなかったです。発売からしばらく経てばこの作品が独立作品であることは自然と浸透していくんじゃないかと期待しています。
▲三つの平行世界を行ったり来たりするわけではないので、ストーリーに混乱することはなさそうだ
過去作をプレイしていなくても知識ゼロでも大丈夫
──ということは、過去作の舞台設定を引き継いでいるとはいえ、そこは些末なことで完全な独立作品であると。過去作からの登場人物や物語の引用などもないんですか。
緒乃ワサビ:そういう作りにはなっていません。過去作を念頭において読み進めても全然意味ないと思います。むしろ全部忘れてプレイしてください。過去作の設定である『人工鳩』や『電波喰い』に関しても、物語に関わる説明は全部作中でなされるので、知識ゼロでOKです。
──舞台になった作品ごとにインターフェイスを使い分けたり、それぞれに雰囲気や曲調まで異なった4つのOPを用意するなど、かなりのこだわりが見受けられます。こうしたギミックやこだわりは最初から決めていたのでしょうか。
緒乃ワサビ:インターフェースの使い分けと各CASEでの作風の差異の演出は企画当初から考えていました。過去作の舞台を流用することで背景とBGMの制作リソースは全てCASE-0に割けると思っていたのですが、これは大誤算でした。とくにCASE-1は我々のデビュー作『キミトユメミシ』の舞台を使っています。『キミトユメミシ』は学園ものだったので楽しげなBGMがほとんどですが、CASE-1は45才の非常勤講師が、一人の教え子に抗えない程強く惹かれていってしまう話です。学園物の楽しげなBGMで演出を組み立てると、45才の主人公がウッキウキで不貞行為に走るサイコ野郎になってしまいます。不貞行為に走るならせめて鬱屈した心情でいろよ、ってことで、鬱屈した曲をいっぱい作りました。
▲Laplacianのデビュー作『キミトユメミシ』の柊英学園付属。インターフェイスも当該作のまま
──サイコ野郎もそれはそれで見てみたかったですね(笑)。
緒乃ワサビ:過去作のBGM再利用が一番うまくいったのはCASE-3です。『未来ラジオと人工鳩』は全編ジャズテイストのさわやか楽曲でまとめていたので汎用性が高く、今作でもとくに違和感なくはまりました。
──CASE-3は体験版をプレイしたユーザーさんからも人気があるみたいで。体験版といえばCASE-0では平行世界の夢から戻る際に同じシーンを繰り返す場面が印象的でした。
緒乃ワサビ:主人公の記憶が消されて、ループもののように似ている展開が繰り返し提示されるのは体験版パートまでです。あそこでいったん一区切りがついて、以降はユーザーがどのCASEを進めるか選べる形になります。この構造にはシナリオ的な意味ももちろんありますが、一番の理由はユーザーの飽き防止です。主人公の記憶を消して振り出しに戻ると、その瞬間に物語世界に対する理解度が「主人公<ユーザー」という状況になります。そうすると、ユーザーは自分が知っていることの説明シーンを眺めることになるわけで、この展開を体験版以降も繰り返すとさすがにくどいと思い、以降の記憶消去は不要になるようにシナリオ自体を組み替えました。この辺のプレイアビリティを見越したシナリオ調整は、最終成果物がビジュアルノベルという形式をとるからこその作業だと思います。
▲CASE-3はストーリーもアップテンポでいかにもLaplacianらしい軽妙なやりとりが繰り広げられるぞ
本編のCASE-0に登場する世凪と出雲という二人
──CASE-0で世凪が何かから救われるというワードがありましたが、この辺りについてヒントなどいただければ。
緒乃ワサビ:体験版のときの世凪は成人女性です。ですがその振る舞いは明らかに年相応のものではありません。世凪を救うというのはつまり、世凪の精神を再形成してあげることです。
──そもそもCASE-0の概念として、主人公や世凪はいわゆる人間なのかどうかという疑問も湧いてきました。この辺りは人間という認識で大丈夫でしょうか。
緒乃ワサビ:大丈夫です。人間です。
──それは安心しました。では、もう一人の登場人物である出雲について。体験版後も今と同じような立ち位置で進むのでしょうか。それとも、彼女にも何らかの変化が見られる可能性が?
緒乃ワサビ:今作の「記憶と人格」というテーマを一番体現しているキャラクターは、実は出雲ではないかと思います。彼女は人工的なアンドロイドです。それはシナリオで提示した通りで、ひねりはありません。彼女は心を持ち合わせない状態で製造され、出荷されました。でも、きっと多くのユーザーが、「出雲には実は心があるのでは? 人格があるのでは?」と考えている、あるいは、そうあって欲しいと思っている。それこそが、僕の思う記憶と人格の相関です。人は見たいようにものを見て、自分の目で見た物を真実だと思いたがる。だから、出雲との記憶(ゲーム体験で言えば、出雲が登場しているシーン)を独自に解釈して、出雲の人格を自分の中に作り出すんだと思います。端的に言えば、これがこの作品で言いたい事の全てです。出雲は変化しません。淡々とプログラミングされた行動を続けます。でも人間は、そこに勝手に人格を見出します。出雲との記憶を彼女の人格の片鱗ととらえて、独自に統合して出雲の人格を形成する。それで正しいんだと思います。なので、ご質問に答えると、出雲は変化しません。変化するのは、出雲と対面している人間側の捉え方です。それが結局、人が『人格』と呼んでいるものの正体なんだと思います。
▲体験版の最終盤。ここで出雲が動揺しているように見えるんだけど、これも捉え方の違いなのでしょうか
──この辺りがゲーム内でどう綴られるのかが楽しみですね!! 平行世界の物語もあってかなりのボリュームになりそうですが、具体的にはどれくらいを想定していますか。
緒乃ワサビ:数字が一番簡潔だと思うのでまずは具体的な容量で。体験版のスクリプトファイル容量が役450KBで、全体が3.3MBです。これは演出の指示記述も含めた容量なので、生テキスト容量はもう少し小さいと思います。特に後半は演出の記述も多いので、肌感覚では体験版時点で全体の3分の1くらいじゃないかと思います。本編は体験版の大体倍の尺+エロいシーンって感じ。手元に生のシナリオファイルがもうないので厳密な容量はわかりませんが、参考になれば。
──発売日がかなり延期になった件については、新型コロナウイルスが大きく影響したかと思われますがどうでしょう。
緒乃ワサビ:いや、うちいつも延期してるし、コロナなくても延期してたんじゃないですか、たぶん。でも、次は延期しません。今回で懲りました。本当です。
──最後に発売を楽しみにしているユーザーにメッセージをお願いします。
緒乃ワサビ:発売前の限られた情報で今作の魅力に気付くとは、お目が高い。発売後、みんなに自慢できると思います。本編も心ゆくまで楽しんでください。
▲まったく先の展開が読めない『白昼夢の青写真』。発売したらすぐにプレイして結末を目指そう!!
本作を構成する一つの本編と三つのサイドストーリーを体験版の範囲でチェック!!
ここからは本作のストーリーを体験版の範囲でチェックしていくぞ。すでにインタビューで触れられたように、体験版では本編となるCASE-0でループもののように似ている展開が繰り返されていく。具体的にはCASE-2を体験後、それが夢だったとCASE-0で判明し、さらにそこからCASE-1→CASE-0→CASE-3→CASE-0と進行していくのだ。各CASEで登場するヒロインがすべて白髪であったり、CVを神代 岬さんが担当している点など、体験版でも気になるポイントが盛りだくさん!!
▲主人公の記憶は消され、リアルだと思っていたのは夢。はたして真の目的とは何だろうか?
STORY
地上に人が住めなくなった未来の話。「女生徒と教師の不倫の物語」、「劇作家と女優の身分を超えた恋物語」、「不登校の少年と教育実習生の淡い初恋」──環境再開発研究所にて、この3つの夢を繰り返し見せられ続ける主人公の海斗は、無垢な少女・世凪とアンドロイドの出雲と共に今日もまた夢を見続ける。無駄とも思われるその行為には重要な理由があった。
「空が見たくて。ここにあるのを、確認したくて」
少しずつ変化を遂げるミステリアスな少女
世凪
(よなぎ)
CV:???
夢を見続けることを選択した主人公・海斗の前に現れた儚げな少女。最初のうちは言葉すら話すことはないが、何度も出会ううちに少しずつ変化を遂げていく。海斗が夢を見続けるのは彼女を救うためということらしいが…?
▲研究所にて世凪のシャワーシーンに遭遇。彼女のマシュマロのような白い肌が印象的だ
「ここで生命維持活動をしながら夢をみること。
それがあなたの役割」
海斗の使命を説明するアンドロイド
出雲
(いずも)
CV:???
環境再開発研究所にて、夢を見ては記憶を失うことを繰り返す海斗をサポートする自称アンドロイド。すべてを知っているそぶりだが、情報の統制がかかっているらしく律義にそれを守っており、段階を追ってしか海斗に情報を与えない。
CHECK
CASE-1「女生徒と教師の不倫の物語」
CASE-1での主人公である有島芳は、柊英学園付属で非常勤講師を務める無気力な45歳。ある日、大学時代のゼミの教授が他界し、その告別式の場で学園の女生徒・波多野凛と出会う。やがて図書館で言葉を交わすようになった二人は、「小説」を足掛かりに少しずつ背徳の関係へと足を踏み入れていく。
▲このCASEの舞台となるのはLaplacianの過去作品『キミトユメミシ』と同じ柊英学園付属
「父の本、昨日も読んでましたよね」
小説家・波多野秋房の娘
波多野 凛
(はたの りん)
CV:神代 岬
人気小説家として知られた波多野秋房の娘で、主人公の勤める柊英学園付属に通う文学少女。父の死去後は父の印税で暮らしている。いつも本を読んでいるが総合的な学力はそれほど高くはなく、科目によっては苦労する姿も。精神的には実年齢よりも熟しており、その仕草や立ち居振る舞いが年上男性の情欲をかき立てる。
▲年上のおじさまたちを虜にしてしまう魅力を持った凜。この不倫関係は幸せへと進んでいくのか?
無気力に毎日を過ごす非常勤講師
有島 芳
(ありしま かおる)
45歳の非常勤講師。かつては小説家を目指していたが、大学時代に先輩の波多野秋房と出会い、あまりの筆力の差に失望しペンを折った。その大学時代に出会った祥子と結婚しているが、すでに夫婦関係は破綻状態に陥っている。
CHECK
CASE-2「劇作家と女優の身分を超えた恋物語」
舞台となるのは1595年のイギリス・テンブリッジ。盲目の父と酒場を経営するウィリアム・シェイクスピアは、“完全記憶”という特技を生かして酒場客の話を脚本に仕上げ、劇団に販売して糊口をしのいでいた。ある日、父に鹿肉を食べさせようと貴族の屋敷に忍び込むも、捕まってしまい絶体絶命のピンチに。だが、オリヴィアと名乗る貴族が彼を奴隷として身請けして事なきを得る。実は演劇を愛する彼女がウィルの脚本を評価していて、一座のために脚本を書くように仕向けるのだが…。
▲女性が舞台に立つことが固く禁じられていた時代、男装の座長として一座を仕切っているオリヴィア
「昨日教えたのにもう呼び方も忘れた?」
演劇を愛している男勝りの貴族
オリヴィア・ベリー
CV:神代 岬
テンブリッジの貴族令嬢。演劇を愛していて、自身がパトロンとなっている演劇一座の座長を男装して務めている。勝ち気で男勝りで酒に強い女性であるが、心の奥底にはしっかりと乙女心を秘めている様子。貴族としては落ち目もいいところで、自身の政略結婚で一族の存続がかかっている。
▲最初から上から目線の物言いが多いオリヴィアも、心の奥底には女の子らしい乙女心を秘めているのだ
“完全記憶”を持つ主人公
ウィリアム・シェイクスピア
盲目の父を介抱しながら酒場を経営するCASE-2の主人公。ロクに料理も作れず繁盛しているとはいいがたい酒場だが、常連客に愛されているおかげで辛うじて踏みとどまっている。どんなことでも細事まで記憶できる“完全記憶”を使い、酒場に来るさまざまな客の話を覚えて脚本に仕上げ、劇団に売る毎日。
CHECK
CASE-3「不登校の少年と教育実習生の淡い初恋」
不登校の少年・飴井カンナは鳴山公空学園付属に通う男子学生。不登校生活が半年にもなったある日、教育実習生の桃ノ内すももが訪ねてくるようになった。最初は口も利かないカンナだったが、毎日のように通ってくるすももに少しずつ心を開くようになっていく。しかしその裏では、すもももまた苦悩の日々を過ごしていた。
▲寄せ集めのパーツを使って自宅のガレージで車を作っているカンナのもとにはすももと梓姫が訪ねてくる
「カンナくん、才能あるよ、カメラマンの!」
鳴山公空学園付属の教育実習生
桃ノ内 すもも
(もものうち すもも)
CV:神代 岬
鳴山公空学園付属で教育実習を受ける学生。黒のおかっぱに黒のスーツという地味で“ちゃんとした”格好の実習生を演じていたが、内実は自分がキラキラしてないとストレスが溜まっちゃう、派手好きで深く考えない女の子。流されるままに教職を取る流れに乗ってしまっているが、実はそれほどこだわりがあるわけではない。
▲今がよければすべてよしという享楽的な年上のお姉さん。でも、そんな彼女だからこその悩みもあって…
父とうまくいっていない不登校生
飴井 カンナ
(あめい かんな)
CASE-3の主人公。過去の出来事から父とはうまくいっておらず、今ではガレージを自分の住処として過ごしている。2061年の今では骨董品のガソリンエンジン車を整備しており、パーツを寄せ集めて走らせたいと考えている。
まったく曲調の違った4つのオープニングテーマを聞きながら発売日を待とう!!
【白昼夢の青写真】CASE-0オープニングテーマ『Into Gray』
【白昼夢の青写真】CASE-1オープニングテーマ『クラムボン』
【白昼夢の青写真】CASE-2オープニングテーマ『冷たい壁のむこうに』
【白昼夢の青写真】CASE-3オープニングテーマ『恋するキリギリス』
▲CASE-0から3まで4つのオープニングが楽しめちゃう!! どれもまったく違う曲調なので聞き比べよう♪
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SF超大作の予感しかしない!! Laplacian新作『白昼夢の青写真』体験版レビュー
過去作とも関連がある4つの世界を舞台にしたオムニバスストーリー 独特な世界観で物語を魅せるブランド・Laplacianの最新作『白昼夢の青写真』は、3つの夢と1つの現実(?)という、4つの世界が舞台と ...
▲体験版をレビューした記事はこちら!!
白昼夢の青写真
Laplacian
2020年9月25日発売予定
AVG、DVD/DL、18禁、Win8/8.1/10
パッケージ版:8,800円、DL版:7,800円、DL版オリジナルサウンドトラック付:8,800円
ボイス:あり、アニメ:なし
原画:霜降、ぺれっと
企画・シナリオ:緒乃ワサビ